TOCの国際大会で発表しました。今年のTOCの国際大会はドイツです。
ゴールドラット博士が亡くなって3年目ですが、確実に全体最適のマネジメント理論TOCは広がっています。今年の大会は、世界40カ国を越える国々から、400名を越える過去最高の参加者です。
マツダさんの基調講演は、すごい反響でした。
極めて厳しい経営危機の中で、雇用を守りながら、逆境から飛躍するストーリーは感動的。会場の拍手がいつまでも止まりません。日本人として、誇りに思いました。
このすばらしい経営改革に関われたことに心から感謝です。
宮崎県の全体最適の行政改革の事例もすごい反響。
河野知事から、世界各国の参加者に向けてメッセージが送っていただき、皆さんとても感動してくれました。会場の拍手が止まりません。
「役人が納税者のために本当に仕事をしている。まるでおとぎ話のようだ」という反響さえありました。世界各国から、宮崎のような改革をしていきたいと言われてます。
世界各国にプレスリリースもされてます。
http://www.pr.com/press-release/495307
2013年2月15日 三方良しの公共事業推進カンファレンス大阪2013に出席しました。
谷口元国土交通省事務次官も出席し、400名近くが参加した盛大な会でした。
本当に、多くの学びがありました。
・部分最適はダメ。全体最適のピクチャーが大事
・場をつくること。コミュニケーションは双方向であるべき
・受発注者のコミュニケーションだけではダメ。本当のお客様である住民とのコミュニケーションが大切
・予防の方が断然に易くつくことを「わかりやすく」説明することが大切
・子供でもわかる説明をすることが大事
・お金を使えばなくなるが、知恵は使えば使うほど貯まる
・建設業はこういうものなんだという思い込みをブレークスルーすることが大事
そして、発表された事例の数々は、すべて、上記のことを実践した事例でした。
現場は住民の近くにある。本当の顧客の近くにある現場を活用し、場をつくり、住民の方々と工事の目的について、子供でもわかるように「わかりやすく」伝える。
こういう知恵が「三方良しの公共事業推進研究会」にどんどん貯まりつつある。
http://www.sanpouyoshi.jp/
そして、いずれもが、建設業はこういうものなんだという思い込みをブレークスルーし、「住民」のために頑張っている。
こういう動きがどんどん全国に広まるように応援したいと思っています。今回、学びを下さった方々に心から感謝しております。
考える大人になるためのTOCfEシンポジウムを行いました。
あまりに素晴らしい事例発表の数々に、本当に感動してしまいました。
特に、親子プレゼンには、完全にノックダウンされてしまいました。
それぞれの素晴らしいプレゼンに、「日本の未来は明るい!」と思ったのは、おそらく私だけではないと思います。「想像以上」と我々が考えるということは、実はまだまだ、TOCfEの素晴らしい可能性に気がついていないということなのかもしれません。
私自身大きな学びがありました。それは、
「ちゃんと考える力」を身につけることは、あらゆることに役に立ち、多くの人たちの人生の可能性の扉を広げる.
ということです。今回、学びを下さった方々に心から感謝しております。
リトアニアの行政改革のフォーラムで講演してきました。
400名以上が参加され、本当に盛況なフォーラムでした。
経済産業省の大臣やエネルギー省の大臣まで出席しておられました。
海外での講演は、大好きです。
拙著『出張直前!一夜漬けのビジネス英会話』に書いた通り、日本語もバリバリ使ってプレゼンしましたが、反響もものすごく良かったみたいです。
日本でもいつか、こういうフォーラムをやってみたいなぁー・・・と思っています。
企業幹部が読まれることで有名な雑誌『致知』のインタビューを受けました。
内容は「20代をどう生きるか」です。
正直言って、20代のころの私は、本当に暴れ者。
武闘派の名をほしいままにしていた頃です。人間として、恥ずべきエピソードだらけで、周囲にまきちらした迷惑を考えると、今でも胸が痛くなり、反省することしきりです。
でも、率直に語ることで、もしも、同じような思いを抱えて悶々とした日々を過
ごしている方々がおられるなら、少しでも参考になるかと思い、当時の自分の姿
と苦悩をさらけ出し、そして、どうやって、それを乗り越えてきたかを包み隠さず、話してしまいました。
記事を抜粋したものが、致知のメルマガに掲載されました。
ご許可
をいただきましたので、以下に掲載します。
┌───今日の注目の人───────────────────────┐
「会社はなぜ自分を雇ったか?」
岸良裕司(ゴールドラット・コンサルティング日本代表)
『致知』2012年9月号
連載「20代をどう生きるか」より
└─────────────────────────────────┘
努力の甲斐あってそこそこ職場の戦力にもなってきた頃だった。
先輩が何気なく口にした一言に、
僕は大変なショックを受けることになる。
「京セラは所詮、他の企業に言われたものをつくっている請負会社だ。
“請負”って漢字で書いてみろ。請けて負ける、と書くだろう?
最初から負けている業界なんだよ、うちは」
せっかく軌道に乗ってきたと思っていた矢先、
僕の気持ちは完全にへし折られてしまい、
そのショックは根深く残ることとなった。
当時の京セラのビジネスは確かに部品が中心、
完成品はほんの僅かだった。
しかし、だからといって希望に燃えた新入社員を
こんな気持ちにさせていいものだろうか。
この時に僕は、自分は絶対そういう先輩社員には
ならないと決意した。
そして、なぜ会社が
自分を雇ったのかを考えるようになった。
もし京セラになんの問題もなく、
いまの状態のまま満足していたとすればどうだろう。
新しく人を雇おうとするだろうか。
あれをしたいこれをしたい、
将来こんなことをしてみたいが、いまのままじゃやれない……、
だからこそ人を雇うんじゃないだろうか。
そう思い至った時、僕が一刻も早く先輩たちの戦力に
なりたいと願っていたのは間違いで、
本当は一刻も早く「先輩たちができなかったこと」を
やらなければいけなかったのだと気がついた。
つまりそれまでは雇われる側の立場からばかり考えていたが、
初めて、雇う側の立場になって考えることができたのである。
そして先輩たちの手の届かなかったこととは
なんだろうと考えてみた結果、
京セラの部品シェアがゼロだった米国のA社のビジネスを、
ナンバーワンのシェアにしようと決意した。
入社からまだ間もない25、6歳でのことだった。
※その後、岸良氏はいかに改革に挑み、
成果を挙げていったのか。
詳しくはP96〜98をご覧ください。
『CIRCUS』という雑誌で、2時間くらいインタビューに答えたのが、記事になりました。
タイトルは、「遅れた予定の立て直し方」でP56−59です。
http://www.kk-bestsellers.com/magazine/circus/
たった3ページですが、危機に陥ったときにどうすればよいか、肝の部分だけがシンプルにうまくまとめられているかと思います。
20-30才台の方々が読む雑誌なんですが、とてもいい記事があります。特に、世間で活躍するすばらしい人たちが、華々しい成功の裏でどういう努力をしているのか、優雅な白鳥の水面の上の部分ではなく水面の下でどれだけ努力してきたか、そして、成功している今もどういう努力を続けているのか、
そういうところを取り上げるところが大好きです。
前々号のナインティンナイン岡村さんと志村けんさんの対話、前号のサッカーのスーパースターたちの影の努力と考える力など、本当に感動してしまいました。今回もドラゴンズの山本投手の話「46歳の僕が投げ続けられている理由」に感銘をうけ、「涼宮ハルヒの憂鬱」(アニメおたくの岸良です)の声優さん平野綾さんの影の努力の姿にも感動しました。
書店で見つけたら、読んでいただければ嬉しいです。
シカゴで開催されたTOC国際大会で発表しました。
ゴールドラット博士がが亡くなって初めての大会。参加者は過去最高の人数になってます。
みんなゴールドラット博士の「巨人の肩の上に立って」TOCの知識体系を進化させていこうという熱意であふれる大会でした。
私は、以下の発表をしました。
-How people grow in TOC
-Win-Win-Win Public Work in Fukushima before and after disaster
-Standing on the Shoulders of TOC to Impact an ENTIRE NATION
-Linear High Touch Time: A New TOC Application
上に加えて2つのパネルディスカッションと忙しい4日間でした。
TOCの国際大会に限らず、海外の発表はいつも楽して大好きです。
聞いている人たちのリアクションが、すごくて、大笑いしてくれたり、大きな拍手をしてくれたりで、盛り上がります。発表後、かなりの数の国々から来てほしいと要請されて、反響の大きさにびっくりです。
ゴールドラットグループの仲間の発表も、みんな飛び抜けて素晴らしく、大きな反響でした。
きっと、博士も天国で喜んでくれているかと・・・
全体最適のマネジメントの知識体系をさらに普及させるために今後も頑張ります!
『WA-和の経営改革』が、ポルトガル語、英語に続いて、スペイン語でも出版されました!
翻訳してくれたのはゴールドラットスクールのラテンアメリカの校長、アレハンドロです。
本当に丁寧な仕事をしてくれて、イメージ通りのフルカラーの可愛らしい本になりました。
多くの方々に読んでもらえればうれしいなぁーっと思っています。
アジャイルの人たちは、なぜかウマの合う人がおおく、大好きなコミュニティです。
一人ひとりがみんな本気で、ソフトウェア開発現場をよくしたいと心から思っている志の高いエンジニアが集まっているからというのもあります。
変えるのは現場ではない。マネジメントである。
マネジメントが変われば、現場が変わる。
これをテーマにお話をしました。
プリインタビューが掲載されています。
http://agilejapan.org/Interview.html
当日のセミナーの概要です。
http://www.manaslink.com/article/aj/aj2012/early_osaka_am3-1/
TOCで誤解を受けがちなのが、一般の現場改革の手法ととらえられがちであるということです。
TOCで直接変えるのはマネジメントであり、現場ではないんです。
マネジメントが変わるから、現場が変わる。
それも、現場から無理なく、自然にマネジメントが全体最適に変わる。
そんなことを話しています。
少しでもみなさまの参考になれば幸いです。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120210/380952/?ST=upper&mkjb&P=4
日経ビジネスの9月19日号にTOCの素晴らしい事例が大きく載りました。
タイトルは、「実践の奥儀 TOCによるモノ作り改革 納期を13分の1に短縮」
オムロンヘルスケアにおけるTOCによるもの作り改革についての記事です。
世間によく誤解されているトヨタ生産方式(TPS)対TOCのような対比するようなものではなく、市場需要変動の激しい商品にTOCをつかって、いかに上手にカンバンを活用するかということが、大変簡潔に、わかりやすくまとめられているかと思います。
「需要が大幅に変動する」
この前提を受け入れ、「予測が当たらない」という市場特性を考えれば、需要に応じてターゲット在庫を変化させていく、DBM(ダイナミックバッファマネジメント)が、どういう効果を発揮するか、考えるヒントになればと願っております。
「営業と生産現場をつなぐ」
製販一体と口でいうのは簡単です。そして、心から気持ちでもやりたいと思っている。でも、実際にやるのは本当に難しいことです。実際、私自身20年ちかく現場で悩み続けましたが、それは精神論の域を脱することができず、いかに、つなげるかというロジックは、わかっていませんでした。
なぜ、難しいのか?
それは、オペレーションの問題にあるのではなく、「予測はあてられるし、あてるべきものである」という前提から、「市場は変動する。だから予測はあたらない」という前提に変えていくことが必要だからだと思っています。
「考え方を変える」
それは、現場のオペレーションを変えるよりも、実は本当に難しいことです。
「モノ作りの現場はほとんど変えていない。変えたのはマネジメントだけ。でも、マネジメントが変われば、現場は変わる」
これが今回得られた最大の教訓です。
多くのことを教えていただいた、オムロンのすばらしい方々に心から感謝しています。
p.s. ゴールドラット博士の墓標には、「ザ・チョイス」の最後の章の言葉が書かれています。
一、人は善良である。
二、対立はすべて取り除くことができる。
三、どんなに複雑に見える状況も、実は極めてシンプルである。
四、どんな状況でも著しく改善することができる。限界なんてない。
五、どんな人でも充実した人生を達成することができる。
六、常にウィンーウィンのソリューションがある。
そして、墓標の隣には、ベンチとゴールドラット博士の本が置いてあり、ベンチに座ってゆっくりと読書ができるようになっています。オムロンの事例は、もっともゴールドラット博士のお気に入りの事例でした。これはリップサービスではなく、心からそう思っていて、彼は、オムロンのマネジメントチームの方々から多くのことを学んだと生前、世界各地の講演で語っていました。それは、オムロンのマネジメントチームの方々が「人の成長」に集中したことです。人が成長すれば、結果はおのずとついてくる。その考え方に感銘を受け、日本のマネジメントの考え方に学ぶべきだと世界中の識者に語っていました。
こういう形で公開されて、博士もきっと喜んでくれていると思います。
日経ビジネスオンラインの連載「ザ・ゴール式で目指す 真のモノ作り再興」が完了しました。
お陰様で、アクセスランキングは、毎回、上位にランクされ、最終回はついに一位にまでなりました。本当に感謝です。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110512/219935/
各回、次のようなテーマで書いたものです。
第1回 全体最適のマネジメントサイエンス TOC
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110512/219938/
第2回 全体最適のサプライチェーンマネジメント DBM
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110524/220101/
第3回 全体最適の生産マネジメント DBR
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110531/220329/
第4回 全体最適のプロジェクトマネジメント CCPM
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110617/220997/
第5回 全体最適の問題解決 Cloud
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110630/221210/
第6回 全体最適のマネジメント改革 S&T Tree
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110826/222287/
多くのフィードバックをいただき、本当に感謝です。
本日7月9日、朝日新聞朝刊のオピニオン欄「耕論」に掲載されました。
初めての政治ネタの論考です。
企業マネジメントの面から、政治・行政のマネジメントを議論してます。
東日本大震災の対応でも、不思議なことに意見が真っ二つに分かれます。
まったくなってないという議論と、すばらしいという議論。
・なってないと批判されるのは、常に、マネジメントの話。
・素晴らしいと称されるのは、常に、現場の話。
会社という組織から考えると、政治に対して、掲載された考察もありかと思っています。
でも、もしも、その考察が正しいなら、民間組織同様、今の政府・行政にも、とんでもない飛躍的可能性が潜んでいることになる。
閉塞感のある風潮に、突破口を拓ければと思っています。
もしも見かけたら、ご感想などいただければ、嬉しいです。
さらに、今日は土曜日ということで、現在隔週で青「BE」連載中の、「職版の理不尽(Q&A)」も掲載されています。
朝日新聞に一日に同時に2つ自分の文章が載るなんて、なんてビックリです。
普段は経営の問題を扱っている私ですが、個人の問題、葛藤など
職場の理不尽をテーマにしたこの連載。実は、とても楽しんで書いてます。
私の新しい面を引き出してくれた朝日新聞の編集の方々に本当に感謝しています。
今回の質問は、なんと「社長の愛人だらけの職場」
70歳を過ぎてまだまだ、おさかんな社長。その愛人になった人だけが、
出世するというビックリの会社です。その愛人の一人の部下の元で
働く若手女性。転職するにも昨今の不景気ではままならない。
その突破口をいかにつくるか・・・
いくらなんでも、扱ったことのないテーマなんで戸惑いましたが、
自分でも、びっくりする出来映えの傑作回答ができたかと思っています。
超硬派と、超やわらか系。
硬軟の両刀の切れ味はどうか・・・反響が楽しみです
2011年6月11日正午、ゴールドラット博士が亡くなりました。
家族全員に看取られての穏やかな最後だったそうです。
4月に定期検査で偶然肺がんがみつかってから、治療してきました。
残念ながら、悲しいお知らせをしなければならない結果となりました。
ガンにかかっても、博士は、博士。
博士は、自らの体の変調を、Cause&Effectで分析していて、血液の病気と組織の病気についてのメカニズムとか、医療システムの問題とか、相変わらず子供のようにイキイキと分析していました。
実は、博士は、60才を迎え、健康だったときにも、死を意識して、
"I hear clock"と言って、100-200年後に、他の人ができないことだけすると、
自らの生き方を決めてきました。
今回がんが見つかって、私たちが心配していると、こう言いました。
「60才から、自分の寿命を意識して、毎日を暮らしていたのは知っての通り。
肺がんにかかって、自らの生き方を再度じっくりと考えたが、驚いた。
もしも限られた時間しかなくても、自分の毎日の暮らしを変える必要が
ないことに気がついた。それほど充実し、意義のある暮らしを毎日していることに、
改めて気がつかされた。たとえ、今、私がいなくなるとしても心配することはない。
TOCを通じてすばらしい家族がてきたこと。そして、私の肩の上に
立って、進んでいくことを確信している。心配なのはわかっているし、
とてもうれしい。でも、みんなもわかっているように
死ぬつもりはまったくない。これからも、みんなのジャマをするので、
そっちを心配したほうがよいぞ!」
実は、先週もイスラエルで博士と一緒でした。
体調が悪く、
今週末からニューヨークで始まるTOC国際大会に博士が出られないので、急遽世界中の側近が博士の家に集まって、博士の代わりにおこなうセミナーの指導を受けてました。
博士は、体調はけっしてよいとは言えないのに、一旦議論が始まると、朝から晩まで、本当に精力的。実際、朝の10時から夜の9時まで途中少しのランチ休憩があっただけで、ずっと議論でした。さらに、博士は、夕食をとってから、また議論したいので10時に集合しよう!と・・・
。
博士と話すと、脳みそをものすごーく使うんで、みんな本当にヘトヘト・・・
エリの体調のこともあるけど、我々の体力(脳力)がついていかず、翌日に議論を持ち越すのを許してもらったほどでした。
そこで語られていた事は、「いかに偉大な人物の偉業から学ぶか」ということでした。
科学は、偉大な人物の偉業から学び、その「巨人の肩の上に立って」進化していく。
そのプロセスをつまびらかにしていき、我々が、知識を今後も発展させて
いくことを可能にするロジックを教えてくれました。
それが彼の最後の遺言となったわけです。
それはシンプルに"Never say I know"です。
「人はもともと善良である」
「ものごとは、そもそもシンプルである」
「あらゆる対立・矛盾にも妥協ない解決策は存在する」
この3つを信念に、博士は今まで理論を築いてきました。
そして、もう一つ、Never say I know「わかっているとは決して言わない」という
大切な信念を語ったのです。
この信念こそが、常に知識体系を進化させる
エンジンとなっていくというものでした。
この知識体系はかなり濃密なもので、ロジックもクリアーに示されてます。
来週、ニューヨークで開催されるTOC国際大会では2日間費やし、世界中の
トップエキスパートに共有されます。
「You make my life meaningful. 」
おまえが私の人生を意義のあるものにしてくれた。
彼はやさしい目で私に語りかけてくれました。本当に光栄なことです。
博士は厳しい師匠でもありました。
いつも「私を超えなさい」と途方もない要求をしてきます。
博士に「いつか博士を超えることができるのだろうか?」
と質問したら、次のように話をしてくれました。
「おまえならできる。日本という国を真剣によくしようと動いている。
一市民なのに、国の政策を変えるようなことをできる人間は世界中にそうはいない。
(国土交通省で私が実践している「三方良しの公共事業改革」のことです)
初めて会ったときに、おまえなら世界を変えられると言って、誘ったのは
覚えているだろう。世界中の多くの人間がおまえと同じようなことを
しようと活動を始めている。今日だって、私が話したロジックのほとんどは
おまえがつくったものなのは、誰もがわかっていることだ。
私の見込みは間違っていなかった。確かにおまえは世界を変え始めているのだ。
でも、それが、私を超えられる理由ではない。私を超えられる理由は、Yuji、おまえは、
私よりも、いい先生をもっているだろう!」
どこまでもチャーミングな人でした。
死を意識したときに、自分の生活をまったく変える必要がない。
それほどまでに充実している自分の人生を実感し、改めて
いかに自分が幸せかを感じる。
そんな人生を暮らす博士。
その偉大さに改めて感動しました。
すごい師匠をもって私は幸せものです。
博士はユダヤ人。ユダヤ人の最大の恩返しは師匠を超えることなんだそうです。
私などには、もったいない偉大な師匠です。
まだまだ、遠く及ばないけれど、
ゴールドラット博士という「巨人の肩の上に立って」、今後とも、"Never say I know"の
信念をもって、師匠を超えるために精進してまいりたいと思います。
今後とも、ご指導のほどよろしくお願いします。
p.s. ゴールドラット博士の息子、ラミ(博士に勝るとも劣らない天才でありながら
温かい思いやりをもった人。生まれついてからTOCをやるとこんなに人格者になる
のかというほど傑出した人物です)が、博士の死を知らせるメッセージの最後に
次の言葉を添えています。
“Now this is not the end. It is not even the beginning of the end.
But it is, perhaps, the end of the beginning. “ (Sir Winston Churchill)
物語は始まったばかり。これからなんだ・・・ 心からそう思います。
日経ビジネスオンラインで連載を始めました。
震災によるサプライチェーンの破断で、日本のモノ作りの効率はいきすぎていたのではないかということが、ささやかれています。
でも、その前に問うべきことがあるはずです。
・今までの効率改善は、本当の意味で効率的であったのか?
・本当は部分の効率を高めるだけで、全体としての効果はどうだったのか?
・むしろ、組織の壁を大きくして、肝心の組織としての全体の力を損ねていないか?
この問いをテーマに、毎回、TOCの一つひとつの要素をテーマに
実例を交えながら、書いています。
TOCを全く知らないひとでも、学びながら実践できるように、また、
TOCを実際に活用している人でも、学びが得られるように、本当に力を入れてました。
6回連載の予定です。
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_105393_65700_114
今回の連載では、現在の行きすぎた部分最適のマネジメントに一石を投じ、
日本本来の「和」を取り戻すきっかけになればと願っています。
ご一読いただければ幸いです。
震災で深刻化する電子部品不足の問題についてコラムを書きました。
「深刻な電子部品不足……だが、慌てる必要はない。
いまこそ、企業体質を見違えるほど強くできるワケ」
http://diamond.jp/articles/-/11893
今はいらないものを買い占めする愚行。
これは、民間に限らず、産業界でも起きています。
それもグローバルレベルのインパクトで・・・
地震の影響で深刻化する電子部品不足で、各企業は
部品調達に必死になっています。一部の海外の企業では、部品の確保に血眼になり、
現金で部品を買いあさる企業も出ている。
そして、震災の被害が報告され、さらに計画停電による停滞する生産が
報道されるたびに、部品不足への不安がますます募り、企業経営者が
朝一番にやることは部品があるかどうかをチェックすること・・・
そして、部品確保にハッパをかけることに・・・
こんなことが、現実になっているという話を、少なからず聞きます。
何かが、おかしい。
今までもパニックに陥って買い占めしたモノは常に余ってしまい、
後には大きな負債となって経営の足をひっぱることになるのは
過去の歴史を顧みるまでもないこと・・・
今起きていることを冷静に分析して、何をすべきかを冷静にロジカルに
考えることが大切だと思っています。
そうすれば、実は、経営体質を飛躍的に向上させる機会となる可能性さえある。
そんなことを書いています。ちょっと不思議かもしれませんが、最後まで
読んでいただければきっと、おわかりになるかと思っています。
是非、ご一読いただければ嬉しいです。
朝日新聞毎週土曜に発行される別刷版「be」という人気の紙面で、2週間に一回のペースで連載する予定です。
職場の悩み事に答える新コーナーで、「職場の理不尽」がテーマ。
ご存知のように、日々、組織のマネジメントの問題に取り組んでいる私ですが、やっぱりそこで働くのは「人」です。
現場の一人ひとりが充実した気持ちで仕事をしていないとよい成果が
生まれないと思っています。不思議に思うのですが、どこのインプレメンテーションでも、みんなが元気になったとか、
やる気になったとか、職場が明るくなったとか、モチベーションが上がったとか、それとは意識していないのですが、結果的にこういうことが起こっています。
今回の朝日新聞の連載では、組織レベルではなく、一人ひとりの
個人の相談から、解決策を編み出していこうと思っています。
一番最初にいただいた相談は、「仕事のできない上司」。
相談者は、仕事のできない上司に振り回されるだけでなく、
上司が引き起こした問題まで、尻ぬぐいを迫られています。なんで
こんな人が上司にいるのか・・・素朴な疑問をもっても不思議ではない状況。
こんなことにどうやって現実的に対処するか・・・
編集長に与えられたテーマは、「リアル・ソリューション」。
本当に現場で使えるノウハウを入れてほしいとのこと。大変だけど、
結構たのしく書けました。そのノリが読者の方々に伝わればと願っています。もちろん、岸良流ですから、いつも通り、
オバカな文章で書いてます。
「職場の理不尽を解消して、日本を明るく!」
よかったら、是非読んでみてください。
新刊『全体最適のプロジェクトマネジメント』出版しました!
詳しくは
こちらまで
拙著『出張直前!一夜漬けの英会話講座』に関してインタビューしていただき、雑誌『THE21』に取り上げていただきました。
英語が大嫌い、大の苦手な私がどうやって英語ができるようになったのかについて、色々話をしたのですが、盛り上がってしまって、本当に楽しいインタビューでした。
『出張直前!一夜漬けの英会話講座』は一番わたしらしい本だと思っています。沢山の人に読んでいただければ嬉しいです。
私の活動がテレビ朝日で紹介されることになりました。
****************************
番組名 GLOBE 突破する力
放送日時 2010年6月6日(日) 17:55 〜 18:00
番組概要
人生に立ちふさがる壁を乗り越え、世界に挑む日本人を紹介する番組。
コンサルタントの岸良裕司は、「社会のためになる公共事業が必ずあるはず」
という信念で変革を続ける。
****************************
国土交通大学で正式に取り上げられた「三方良しの公共事業改革」の
ワークショップの生の風景が出ています。世間の風評とは異なり、
現実の行政にかかわる役人の方々は実に真面目、そして危機感をもっています。
変化しつつある現場の生の風景をご覧いただければ幸いです。
たった5分のプチ番組ですが、質の高い番組だと思います。
ご存じのように朝日はどちらかというと極めて公共事業に批判的な
ところです。彼らにとってはかなり画期的なことなんだそうです。
本当のことは現場に行ってみなければわからない。
いつもそれを痛感している毎日です。
考えてみれば、ニュースというのは、特別な出来事だからニュースになるわけで、言い換えればほとんどの活動が普通の出来事です。
毎日、マスコミで激しいバッシングを浴びる行政の方達も、ほとんどは普通の真面目な方々ばかり。それどころかバッシングのおかげで、その危機感は民間企業に勝るとも劣らない。いや、比較にならないほど、危機感は大きい
と言ってもよいかと最近感じることさえあります。
あるキャリア官僚に、こんな話を聞きました。
夕ご飯食べながら、テレビで放映される不祥事を見ていて、娘さんから
「お父さんは大丈夫だと思うけど...本当に大丈夫?」
って言われたそうです。これってキツイです。あたかも全員が悪人のようにステレオタイプの
イメージがかぶせられる。じつは、私自身もそうでした。そんなステレオタイプで、見ていた自分が恥ずかしくなります。
本当の問題は現場ではなく、本当の力を引き出せないマネジメント力にあるのではないかと・・・そんなことを最近考えるようになりました。
これをきっかけに現場の本当に姿を多くの方々が知るきっかけになればと思っています。
「致知」6月号:対談コーナー
ファンクショナル・アプローチ研究所社長の横田尚哉氏と
対談させていただきました。
朝日新聞で私の活動が紹介されました。
昨年から3ヶ月以上にわたり、ずっと朝日新聞の取材を受けて
きましたが、1月11日の朝日新聞のグローブという紙面で
「突破する力」という特集で一面全部で掲載されてます。
朝日新聞は全国で8百万人の読者がおられるとのことで、
その媒体で、一面全部というのはびっくりしています。
同じ記事が、WEBサイトにも掲載されています。
http://globe.asahi.com/breakthrough/100111/01_01.html
山中伸弥教授、中村俊輔さんや安藤美姫さんのほか、経済界、
アート、音楽など、世界で活躍する蒼々たる方々が過去特集された中で、「本当にワタクシなんかでいいぉー???」っと
取り上げられた本人が不思議でならないです。
3ヶ月以上の間、数十回にわたる現場取材、そして国土交通省の
谷口事務次官に至るまで、また京セラ時代の経営幹部の方々など多くの関係者の方々に取材され、取材のノートは2冊が一杯になっていました。
こんなにたくさんの取材をされるのかと驚きましたが、朝日新聞は
公共事業に厳しいことで有名ですが、その朝日新聞が公共事業改革の
現場を取り上げること自体が朝日新聞にとっても画期的なことのようです。
取材されていて、自分自身さまざまな気づきがありましたが、
私に天から与えられた才能がたった1つあるとするなら
「難しいことをわかりやすく伝えること」だ思っています。
時には笑えて、楽しく、わかりやすい。そして、
自然に無理なく、モノゴトの本質を深く考えるようになり、
実践的な知識が身につく。そんなことを日々の活動でも著作でも
心がけて行きたいと思っています。
このような紙面に今の私がふさわしいかはわかりませんが、せめて
これからそれにふさわしい活動をすることで、ご指導いただきましたみなさまにご恩返しをしていきたいと思っています。
ところで、記事を読んでくださった方達から、「写真がとてもイキイキしている」と本当に評判がいいのですが、この写真は、『大橋仁』さんという世界的に有名なアーチストが撮ってくれたものです。私は
ビヨークのファンなんですが、彼女のサイトでも彼が撮った写真が使われています。初対面の時、
一目見て、普通のカメラマンと違う。タダモノじゃないなぁー・・・という印象でした。
実際に撮影が始まって(国土交通大学のセミナー中)、普通は講演中に写真をバシャバシャやられると気になるものなのに、気にならないどころか、むしろ、彼の写真を撮るオーラのリズムで、セミナーはいつも以上に盛り上がってしまい、私もカメラを意識することなく、本当にいつも通り、楽しくセミナーをさせていただきました。写真を見てびっくり。ホント、自分らしいなぁー・・・っと感激しました。彼とはすぐにお友達になってしまいました。いい出会いに感謝。
韓国のTOC大会で基調講演しました。
韓国で出版された『全体最適の問題解決入門・韓国版』が好評で、TOCのコンファレンスに招かれて、基調講演。
かなり売れているらしく、サイン会に長蛇の列ができてしまって、
びっくりです。
アメリカで出版した『WA Transformation management by
harmony 』も韓国で翻訳されることになり、出版の打ち合わせ。
国境を越えて著作物が評価されるのは、本当に感激です。
「パラダイ海のものがたり」(ダイヤモンド社『「よかれ」の思い込みが、会社をダメにする』から)
http://www.youtube.com/watch?v=PjYOTyMj1l8
「木掛係長のものがたり」(かんき出版『過剰管理の処方箋』から)
http://jp.youtube.com/watch?v=LAUiO66JiCk
「カエル池のものがたり」(ダイヤモンド社『全体最適の問題解決入門』から)
http://www.youtube.com/watch?v=BQ7NBG5YBlo
虫三部作:その1
「プロジェクト村のものがたり」(中経出版『目標を突破する実践プロジェクトマネジメント』から)
http://www.youtube.com/watch?v=1ThjOfm3g44
虫三部作:その2
「しんぱい虫のものがたり」(中経出版『三方良しの公共事業改革』から)
http://www.youtube.com/watch?v=ZPleZ-yIwKg
虫三部作:その3
「できない虫 三兄弟のものがたり」
http://www.youtube.com/watch?v=ux9NECOWjbA
Copyright (C) Yuji Kishira. All Rights Reserved.
info@wa-recreation.net